本記事は実際に酪農家の方に持っている資格やあればいい資格を聞いたものをまとめています。
酪農関係の仕事につきたい人におすすめの記事となっています。


1.酪農に必要な資格は?

酪農に関わる仕事がしたい時に気になるのが必要な資格ですよね。
結論から言うと酪農に必ず必要な資格はありません。
しかし、これは法律上のことです。
現実は酪農家の人が必ず持っている資格がありますし、持っていないと酪農関係の仕事につきにくくなる資格もあります。
本記事では、実際の酪農家が持っている資格や持っておくと便利な資格をまとめました。
2.酪農家が実際に持っている資格
酪農家が実際に持っている資格はこちらです。
普通自動車免許
中型自動車免許
大型特殊自動車免許
けん引免許
危険物取扱者(乙類4種または丙種)
普通自動車免許


これは絶対必要だべ!
酪農を行うにあたって必須の資格です。
北海道は公共のバスや鉄道が走っているところが少なく、移動は車が主体です。
その中でも牧場は町から離れているところが多く、移動には車が必要です。
北海道の人は、高校卒業と同時に運転免許を取らされることが多く、北海道に住んでいて運転免許を持っていない人は少ないです。
本州の人が運転免許を持っていないことを驚かれたと言う話をよく聞きます。
こちらは自動車学校で取得可能です。
中型自動車免許


ダンプ運転できんのは助かるわ!
これは車両総重量が11t未満の車両を運転できるものとなります。
酪農家は牧草などの作物の収穫の時にダンプなどに乗ることがあり、その際に必要になります。
これは、酪農家だけでなく、従業員もあると重宝されます。
作物の収穫の時は酪農家の一番忙しい時期とも言えます。
その時に戦力となる人がいるととても助かるので持っておくと便利です。
大型特殊自動車免許


ショベルぐれぇは運転できんとな!
大型特殊自動車免許はタイヤショベルなどを扱う際に必要です。
酪農家でこの資格を持っていない人はほとんどいないと言ってもいいほど多くの酪農家が持っています。
酪農をするにあたって機械を乗ることは日常であり、機械に乗れないとできる仕事の量も激減します。
また、トラクタに乗る際にも必要になる場合があります。
資格がなくても私有地での運転はできますが、牧場に就職しても免許がないと運転させてもらえなかったり、新規就農する際にも研修先の牧場で運転させてもらえないこともあります。
そのため、大型特殊免許は取っておくべきでしょう。
こちらも自動車学校で取得可能です。
けん引免許


おらもこの前取ってきたんだ
けん引免許とは、トラクタの後ろに機械をつけて走るときに必要な免許です。
この資格は持っている酪農家と持っていない酪農家がいます。
これは昔はけん引免許がなくても大丈夫だったからだそうです。
しかし、最近になってけん引免許を取り始める酪農家が増えてきたと聞きました。
そのため、これからはけん引免許も必要になってくるでしょう。
こちらも自動車学校で取得可能です。
危険物取扱者(乙類4種または丙種)


酪農家なるなら必要だべね
危険物取扱者とは、ガソリンや灯油などを指定数量以上取り扱う際に必要な資格です。
酪農は機械を多く使うため、軽油を頻繁に使います。
しかし、軽油を入れにガソリンスタンドに30キロしか出ないトラクターで行くのは現実的ではありません。
そのため、酪農家は軽油のタンクを牧場に置いています。
このタンクを牧場に置くためには丙種以上の資格が必要で、乙類4種を持っていることが理想です。
丙種は、軽油などを扱うのに必要です。
乙類4種は資格を持っていない人も軽油を扱えるようになります。
牧場では、資格を持っていない人も扱える方が作業効率がいいため乙類4種を取っておくべきでしょう。
こちらは消防試験研究センターの各都道府県支部で行われる危険物取扱者試験を受けることで取得できます。
3.持ってると有利になる資格
こちらの資格は必ず取得する必要はありませんが、持っていると必ず役に立ちます。
家畜人工授精師
車両系建設機械(整地等)運転
認定牛削蹄師
家畜商
家畜人工授精師


授精師さんとしても働けるな!
家畜人工授精師は、牛などの家畜の人工受精をおこなったり、受精卵移植を行うために必要な資格です。
これも自分の牧場でやるには資格は必要ありませんが、資格を持っておくことで他の牧場の受精をおこなったり、企業に入る際に有利になります。
また、人工授精は技術が求められるため技術を向上させるのに弟子入りする場合もあり、資格を持っていることで行動範囲が一気に広がるため、資格を取得をすることをお勧めします。
持っている人は限られているため希少性も高いです。
しかし、人工授精師は国家資格であるため取得が難しいです。
こちらの取得は、農林水産大臣が指定する大学や県が種類別に行う家畜人工授精に関する講習などを受け、修了試験に合格した際に知事の免許を受けることができます。
車両系建設機械(整地等)運転


2日の講習と実技で取得できるから取っとき!
「車両系」や「整地免許」と呼ばれることがあります。
この免許を持つことで、公道でタイヤショベルやバックホーで作業できるようになります。
酪農は私有地以外で作業することもあり、その際に免許が必要になります。
こちらの講習を受けることで安全に作業する心構えや知識などを知ることができるため講習を受けることをお勧めします。
また、公道で作業して事故を起こしたとなるとこちらを取得していないと罪が重くなる可能性があるため、取得する時間がある方は取っておくべきです。
認定牛削蹄師


削蹄できんのは魅力だな!
牛の蹄を削る際に必要な資格です。
人間に例えれば爪切りです。
牛の蹄は定期的に切らないと歩く際に支障をきたし、ストレスにつながります。
こちらも人工授精師同様、自分の牧場では資格がなくても行うことができますが、持っておくと便利です。
こちらは、2級、1級、指導級に分かれており、2級から順に取って行きます。
1級を取るには2級を取ってから4年は必要なので、上の資格を取っておきたい人は早めに2級の資格を取っておくことをお勧めします。
家畜商


持ってるに越したことはない!
家畜商は家畜を売買できるようになる資格です。
市場で家畜を買い、酪農家などの顧客に売ります。
この作業を家畜商の人に頼むと手数料が取られたり、自分の思い通りに売買できない可能性があります。
家畜商の資格を持っていると売買を自ら行うことができます。
家畜商の資格は比較的簡単に取得できるため、持っておいてもいいでしょう。
まとめ
どの資格も持っているに越したことはありません。
上記の資格を全て持っていれば酪農の分野に仕事に困ることはないでしょう。
何かわからないことや疑問に思った方は、お問い合わせフォームかSNSにご連絡ください!
自分の夢に向かって努力していきましょう!


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